2006年08月22日

エリゼ宮の食卓〜その饗宴と美食外交〜 西川恵

エリゼ宮の食卓〜その饗宴と美食外交〜 西川恵


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フランス人は昔から食を追求することにおいて常にヨーロッパをリードしてきました。特に政治を絡めた逸話は多く、ウィーン会議などは特に有名です。
(ウィーン会議:ナポレオン失脚後のヨーロッパの秩序再建と領土分割を目的として、1814年9月1日から開催された。敗戦国であるフランスはタレーラン外務大臣が交渉にあたり、お抱えの料理人であるアントナン・カレームによって高級なフランス料理と上質のワインを大盤振る舞いした。その結果、フランスは敗戦国であったにもかかわらず、実質的には勝戦国のように会議の主導権を握った)

この本では特に料理だけではなく、当時の政治的背景が詳しく書かれていて、純粋な歴史ものとしても楽しめます。

前半では歴代の大統領たちがいかにフランス料理とワインにこだわりがあるか、(中には例外の大統領もいましたが、ほとんどは自分で最終的なメニューを決めています。)エリゼ宮での晩餐会のメニューは振る舞う国とフランスとの関係において大きく違っていて、そのメニューには非常に大きな意味を持たせている場合があることが書かれています。

そして、西川氏が実際に見たり聞いたりしたエリゼ宮の内幕が、話していいの?国家機密では?という感じで書かれていて非常に新鮮な驚きと面白さを感じます。

やはり、昔から大陸において国取りをずっと続けてきた国は外交がうまい!

使えるものは何でも使い、自国の国益に結びつける能力は、島国でのほほんと暮らし、ここ数百年くらいのスパンでしか外交をしていない日本にはとてもまねできないことなのだと感じました。
(日本政府の外交の概念と欧米のものは明らかに異質であるし、日本は見栄で生きていけると錯覚しているのかも。国民を含めて)






posted by TN at 15:52| Comment(1) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なかなか面白そうですね。
貴族の食事には興味大です(笑)
Posted by けんけん at 2006年09月16日 18:10
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